学習支援ボランティア運営あれこれ

子供の学習支援ボランティアの運営にまつわるお話です

学習と仕事【3】

社会人になって気づいたこと・学生時代に知っていたら景色が変わっていたかもしれないことについて記事にしました。

はじめに

規模や方向性、具体性の差はあれど、どの個人や組織においても何かやりたいこと:目標があった場合の行動指針は以下の通りになります。やりたいこと:目標というのは、日常生活で言うと学習や仕事に例えられると思います。

現状分析⇒目標理解⇒過程検討⇒実行・反省・現状分析⇒繰り返し

一つ一つの内容は難しくないと思いますが体系的に整理して実行することは面倒くさいと感じる人も多いようで、この過程を諦める人は多く見受けられます。そのため、この過程に取り組むことができる人は20代の内であれば仕事では重宝されます。

PDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:反省、Action:改善という4つの過程の頭文字をとったビジネス用語)というキーワードならご存じかも知れませんがこれを具体的に何をするかに着目して私なりに言い換えた過程が今回まとめているものとなります。

改善までの行動指針

上の見出しで取り扱った4つの過程について一つずつ確認してどのような行動をすればよいのか確認していきます。例えば「持久力」「瞬発力」という2つの能力がある場合で考えていきます。

現状分析

現状がわからなければ何をすればよいのか明確になりません。「持久力」「瞬発力」の数値がどれくらいなのかを確認する必要があります。皆さんがやるゲームの場合はこの能力値は一目でわかるように設計されていることが多いかと思いますが、現実世界ではそこまで簡単に分からないので、持久力が知りたければ長距離走を走る、瞬発力が知りたければ50mを走るなど正しい測定方法に則って測定する必要があります。

今回の例の「持久力」「瞬発力」ように測定の方法が確立されているものであれば分かりやすいですが、「組織の知名度」など抽象的な尺度を用いる場合は測定方法から考えることになります。「組織の知名度」を測定する場合であればホームページやSNSに対する問い合わせの件数やインプレッション数(投稿ごとに何回表示されたのか)を測定することがあります。

目標理解

現状の「持久力」「瞬発力」の能力値がそれぞれ50だと仮定します。ここで、目標が①「持久力」を80にする場合、②「瞬発力」を80にする場合、3「持久力」「瞬発力」をそれぞれ65にする場合では取るべき行動が変わってきます。現状分析と同じく、測定しやすい目標であれば問題ないですが、測定しにくい目標である場合は測定方法自体に問題がないかを確認する必要があります。

過程検討

①②「持久力」または「瞬発力」を80にする場合であればそれぞれの数値が上がるトレーニングをする必要があります。具体的には①では長距離を繰り返し走ること、②では短距離走を繰り返し走ること、①②共通としては正しい休養を取ること・正しい姿勢で走れるようにすることなどでしょうか。

③の場合は①②の場合と少し異なります。2つの能力を効率的に上げることが必要とされます。例えば長距離走は「持久力」を+3してくれるが「瞬発力」を-5してしまう。短距離走は「瞬発力」を+3してくれるが「持久力」を-5してしまう。などの場合、トレーニングとしては不向きかも知れません。そこで「持久力」「瞬発力」をそれぞれ+1してくれるインターバル走をする必要がある。ということに気付くかもしれません。適切なトレーニングメニューを知らないのであれば、ここでどのような方法があるのかを調べる必要があるかと思います。

実行・反省・現状分析

前述の3つの要素を踏まえて何かを実行する必要があります。そして実行したからには結果が出るかと思います。その結果が思い通りにいかなかったとしてもあきらめてはいけません。なぜ思い通りにならなかったのかを考え、それに基づいて再度現状分析の過程に戻る必要があります。再度現状分析を行った際には、はじめに現状分析を行った時よりも高い解像度で現状を把握できるようになると思います。

最後に

この4つの過程を根気強く繰り返すと、考えなしに目標に向かっていくよりも短時間で成果を出せる可能性が高くなります。ただ、いきなり頭を使うのは気が滅入ってしまうという人は実行からスタートしてもよいかと思います。どこから始めたとてこのサイクルを普段の活動に落とし込めるよ鵜になればよいからです。

私の印象ですが、多くの人は3つ目の過程検討こそが最大の重要事項だと捉えているように感じてしまいます。多くの場合は実行することに高いハードルがあります。簡単に言うと疲れるからです。そこで諦められる目標であるならば諦めてしまってもよいと思います。ただ、どうしても成し遂げたいと思った時、私は4つの過程を正しく繰り返していくことで、確実に目標に近づくことができると信じており、その信念に従って行動できるようにしています。

まとめ

現状分析、目標理解、過程検討、実行・反省・現状分析を根気強く繰り返し目標に向かって一緒に頑張りましょう。

今回はここまでとします。